いつかのこと

いつかのこと

窓の家がやさしいね #14 無印良品には3つの家がある

#14

無印良品には3つの家がある

ぽっかり空いた土地に立っている
私の頭の中には、“窓の家”がやさしく建っていた

無印良品には3つの家がある
それぞれ特徴がはっきりしていて、シンプルな美しさがある

いつかのこと

最初は“縦の家”に一目惚れした
階段で左右に仕切られた空間はとても面白く、魅力的にうつった
居心地が良すぎて、このまま住みたいとさえ思った
ただお腹の中に育っている子どものことを思うと、段差の多さが気になっていた
実は、今だから、の話だけど

いつかのこと

それからすぐに広い土地が見つかると“木の家”しかない、と思った
開放的な窓と広いリビング
のびのびと暮らしている、いつかの姿が想像できた
とにかく急スピードで進みそうだったところ、ぐいっと踏みとどまった
理由はいろいろあった
ひとつ言えるのは、あの場所では安心して、いってらっしゃいできなかった
実は、今だから、の話だけど

いつかのこと

そして今、何もないこの場所に立った瞬間に“窓の家”がそっとやって来た
白い三角屋根のおうちに窓がぽん、ぽん
曲がり角を曲がると、いつもそこにある白い三角屋根のおうち

おうちに帰ろう
やさしい暮らしが始まる予感がした

子どもが生まれる前から書き綴っているノートがある
何となく裏返すと
お気に入りの茶色いペンで
三角屋根のおうちが描いてあった

house

無印良品の家

a living