僕が監督だったら東京を撮ろうとか思うのかもしれないね

表紙が綺麗だった
浅野いにおさんの作品は表紙が綺麗だ。また買ってしまった。そんな感じだった。
タイトル
そしてタイトルに惹かれる。まだ若かったからかな。いや、今でもそうだ。少し前にヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)に行ったときも、あ、って思って2冊買ってしまった。
短編集だった
何の前情報もなく買った。読み始めた。短編集だった。短編集かって思った。最初はちょっと違うなって思ったっけ。あ、いい意味で。もう何年も経つけど、今でもたまに読みたくなって読んでる。
『東京』『アルファルファ』『無題』『素晴らしい世界』『夜明け前』『世界の終わり』、なんというか全部。そう、全部、へー、って思う。とてもいい意味で。『日曜、午後、六時半』の江園のサラリーマンのおっさん(お父さん)の最後の風になびく爽快感はお気に入り。みんなどこかで繋がっている。ん、違うか、みんな、生きている。ただ生きている。違うか、日々がそこにある。
短いシーンなんだけど、伝わってくる。面白くない映画って本当の無駄が多すぎなんじゃないかなとか思ったりする。
世界の終わりと夜明け前 – 浅野いにお
読み進めると徐々にくる。短編の順番がいい。誰が考えたんだろう。『無題』が心地いい。あれがなかったら途中で離脱してたかもな。いや、してないか。描写がいつだってリアルだ。
やっぱり『東京』が好きだ。たまに泣きそうになる。頭の中で繰り返す感じ。歩きながら余韻に浸る。その時に少し泣きそうになる。タイムマシーンだ。そう、タイムマシーンみたいな作品だと思う。どこかでお蔵入りになってた作品って書いてあった。おいおいって思う。
僕が監督だったら東京を撮ろうとか思うのかもしれないね
晴は言う。自分には決定的な何かが欠けていて、描けども描けども、•••きっと満たされることはないんだろうなって思うんです。
奈月は言う。奈月は言わない。言わないじゃないか。聞いている。
ひとつひとつが息してる感じ。
誰をキャスティングしよう。晴は、僕が演りたいな。いやもっと若い人がいいか。音楽は野田君に頼んでみようか。なんて考えている。今日も平和だ。あ、奈月は重要だね。大人になった奈月の登場は重要だね。『東京』の通りの画であの空気感が出せる人がいいね。誰だろう。やっぱり今日も平和だ。
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