小さな彼のぴっぴ

最初は鳥さんの人形を指して“ぴっぴ”と呼んだ
教えてないのに、いつの間にかそう呼ぶようになっていた
ちなみに私はその人形を“ぴよ子さん”と呼んでいる
そのうち、いろんな絵を見ると“ぴっぴ”と呼ぶようになった
鳥でなくても、クマさん、ウサギさん、私の描くなんでもない生き物…
しまいには葉っぱやお空を指差して“ぴっぴ”と呼びはじめた
だけど決して何でもいいわけではない
彼がぴっぴと認めたものだけが“ぴっぴ”と呼ばれる権利を得られる
小さな彼にとって、この世界は“ぴっぴ”で溢れているようだ
可愛らしい、愛くるしいものがぴっぴと呼ばれる条件かもしれないなと思い始めている
なんとなくだけど
だとしたら、私にとって小さな彼もまた
ぴっぴ、である
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