無印良品の家と暮らす

電車を待ついつもの駅

いつかのこと

ホームのベンチで3人並んで電車を待つ
おしゃべりが上手になった小さな彼は、さむいーーと笑っている
その笑顔を見て私たちも思わず笑う

いつもの駅がいつもの駅じゃなくなる
ここで電車を待つのはもう最後かもしれない
通り過ぎていく小さな新幹線を眺めながら、少し寂しくなってみたりする

いつかのこと
いつかのこと

電車が来た
私たちはこれから電車を乗り継いで乗り継いで、遠いところに向かう
荷物の積み込み、手続き等を夫に託し、私と小さな彼は電車に乗り込む
2人だけでのこんな大移動は初めてだ
混んでいる車内では案の定座れなかったが
-あとでね
心配そうに見守る夫に笑顔で手を振った

電車が発車する
小さな彼は、いつもより少したくましく感じる
私の不安は一瞬で飛んでいった

あたらしい暮らしが、始まる

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あさ

デザインの仕事をしています。いつか犬を飼いたいと思っています。夢はおばあちゃんになったら縁側でおじいちゃんとお茶を飲むことです。

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