ちょっとした思い出
今でも時々思い出す
家にあったおおきなバス型のおもちゃ箱
バスの窓からのぞくうさぎさん達の絵
遊びながら、おやつを食べながら、もう眠たくてうとうとしながら
気がつくとそのうさぎさん達を見ていた
可愛いな、好きだな、ともちょっと違う
なんかいいな
バスに乗ってお買い物に行くのかな
白いネックレスかわいいね
今日はお母さんと一緒で嬉しそう
頭の中で、うさぎさん達が主人公の物語をたくさん作っていた
夢を描き続ける力 – ディック・ブルーナ
いつもの本屋さん
いつものようにぐるりとのんびり歩いていた
懐かしいうさぎさんの絵が目に入った
思わず手にとって開くと、たっぷりなお髭にやわらかな笑顔
ブルーナさんだった
はじめましてだった
絵本を読むように一枚一枚、ゆっくりとページをめくっていく
なんかいいな
大人になって、やっと理由がわかった気がした
ちいさなうさこちゃん – ディック・ブルーナ
どこにあるんだろう
何度も何度も繰り返し読んでいた正方形の絵本を、本屋さんでまた手に取った
ブルーナさんに出会った後で読むと
なんかいい
うさこちゃんがうまれた日のこと
三角屋根のおうち
こちらを見つめるまっすぐな目
ブルーナさんの絵本は、内容もさる事ながら絵を鮮明に覚えている
あの絵はどの本だろう
また出会えるだろうか
のんびり探しにいこう
ぴょんぴょんぴょん
わたしもぴょんぴょん跳ねてみた