ぼくの空想
あれでよかったのかな
そう思うことはたくさんある
アンパンマン
一歳のわんぱくんは、今日もお気に入りの人形たちを引っ張りだして遊んでいる
おっきいのが好きな日もあれば、ちっさいのが好きな日もある
いつのまにか、部屋にはアンパンマンが何人もいる
おっきいのも、ちっさいのも
アンパンマンはカタカナなのに、ばいきんまんはひらがななんだな
ほうほうほう
アンパンマンの頭はパンなんだよ
そう教えたらびっくりしてた
いつのまにか、アンパンマンと呼べるようになっていた
足みじかおじさんの旅 – やなせたかし
なんだか不思議なメルヘンだった
人助けをするがヒーローではない
そっと現れてそっと立ち去る
あれでよかったのかな
助けたことに自問自答を繰り返す
まえがきに惹きつけられた
同じくらい、あとがきにも
やなせさんはどうして、この物語を書き続けたんだろう
本を閉じて初めて気付いた
手を差し伸べている
そして差し伸べられている
びーばんぱん
相変わらず
ばいきんまんのことは
びーばんぱん、と呼んでいる