無印良品の家と暮らす

早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景
©2020 WOWOW INC.

「青春は気まずさでできた密室だ。」

見終わった後、やさしい気持ちになりました。

早朝始発の殺風景

出演:山田杏奈 奥平大兼 / 吉川愛 中田青渚 尾碕真花 / 伊藤あさひ 望月歩 / 髙橋ひかる 萩原利久 / 藤野涼子 茅島みずき / 瀧七海(※話数順)
原作:青崎有吾『早朝始発の殺風景』(集英社文庫)
脚本監修:岡田惠和
脚本:濱田真和
音楽:田渕夏海
主題歌:yutori「モラトリアム」
監督:瀧悠輔、坂上卓哉
制作協力:TBSスパークル
製作著作:WOWOW

加藤木くんと殺風景

物語は加藤木くんと殺風景の会話が主軸になっています。そのあいだに別の物語が入ってくるという展開。その別の物語の最後にいつも「ふふふ」と笑ってしまいます。

第2話 メロンソーダ・ファクトリー

真田と詩子とノギの3人の会話が面白いです。

ノギ:まあ、意見は人それぞれだしね

ノギ:0.2%って多い?

ノギ:いいから、見てて

ノギ:ごめんね、試すような真似して

個人的に、ノギちゃんのポジションというか、ポジショニングが好きですね。3人組、小学生の頃を思い出しました。そして、のんびり「トーク」したくなりました。

第4話 捨て猫と兄妹喧嘩

兄:人間なんて、みんな勝手だからな

兄:動物は人間と違って裏切ったりしないし

兄:そりゃ、まあ、一応兄妹だし

妹:できるよ、だって兄妹だし

この兄妹の会話がとても心地良いのです。何話が一番好きかなと考えてみると4話かな、と思いながら5話を見ると「あー、5話もいいな」と。

第5話 三月四日、午後二時半の密室

煤木戸:気まずかった、3年間ずっと

草間:いつも愛想笑いして

草間:集計したら楽しい時間よりも気まずい時の方が多いかもね

「青春は気まずさでできた密室だ。」
まさにこの第5話はそんな感じで、そんな感じがどうなっていくのかが楽しくて、最後に「ふふふ」となりました。

最終話 啄木町の七不思議

殺風景:普通の正義感を持った臆病で優しい人

殺風景:大好きな映画が終わってエンドロールを見ながら登場人物たちのその後を見てみたいような、そんな気分

加藤木:なんだっけあの、ブラットピットとモーガンフリーマンが主演の映画、ま、そんな感じ

啄木町という響きも好きですね。時間があったら行ってみたいと思いました。あ、あと「加藤木くん」という響きも好きですね。加藤木くんが呼ぶ「殺風景」という響きも好きですね。2人の無理しない声(会話)がとても心地良いです。

耳が心地良いのです

なんと言いますか、耳が心地良いのです。やはり耳が心地良い作品は好きですね。耳フェチなのかなと思いますね。いや、それをいうなら声フェチか。いや、音か。会話、環境音、音楽、間、全体のリズムが「すーっと」心地良くさせてくれます。

また見たくなる作品だろうなと思います。

本も買いました

小説も読んでみたくなりすぐに買って読みました。

映像で見るのと、文字で読むのは当たり前だけど全然違います。しかし、全然違う作品にはなってなくてとても心地良かったです。

小説にはあること、映像にはないこと、小説にはあるエピローグが映像ではないのが少し残念でした。あー、やっぱり繋がってたんだ。というのが小説を読んでわかりました。それもまた良き良き、ということで。

『違和感』と、『相手を想う気持ち』が、なんとも切なく愛おしい作品です。

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デザインの仕事をしています。いつか犬を飼いたいと思っています。夢はおじいちゃんになったら縁側でおばあちゃんとお茶を飲むことです。

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