家の打ち合わせで決めることの一つに、電気のスイッチの位置がある
どこ?どこだろう
今まで当たり前にそこにありすぎて、考えたこともなかった
とりあえずどんな時に使うか考えてみる
家に帰ったら玄関のドアを開けて、パチッ
晩御飯でも作るか、パチッ
喉が渇いたー、夜中の廊下でパチッ
今日は天気が悪いなぁ、パチッ
もし使いたい時にそこになかったら、を考えてみる
あぁーあ、となる
玄関のスイッチが靴を履いて届かなかったら、あぁーあ
台所のスイッチが奥にしかなかったら、あぁーあ
ものすごく高い位置にあっても、あぁーあ
ものすごく低い位置にあっても、あぁーあ
きっと程よい位置があるはずで、その程よさは自分にしか分からないもので
どこ?どこだろう
夫に聞いてみる
ここじゃない?と指差したのは
今いる部屋のスイッチ
うん、確かに
あぁーあ、となったことがない
目線に気になったことがない
わざわざ感を感じさせない程よい高さ
あっという間に決まった
一人で考えていてなかなか決まらないものが、二人だとあっさり答えがでたりする
パチッ
ふいに響くスイッチの音
少し暗かった部屋がぽっと明るくなった